本市は、県内でも工業の盛んな地域として知られ、自動車、造船業等の重工業を中心として工業が発展し、優良な工業団地を中心として製造業が集積している。
しかし、近年小規模製造業を中心に後継者難など、人材面の影響による廃業も増加しており、技術力を要する工業人材の迅速な補充は困難な状況であり、今後ますます深刻化することが、予想される。
また、雇用の面においても、フリーター等、若年労働力の低下は、地域エネルギーの損失として、地域活性化に大きな支障をきたしている。特に、工業においては、現状においても人材難が露見しており、今後さらに加速する熟年労働力の減少は、中小製造業にとっては、存続の危機を拡大することとなる。
こうした問題に取り組んでいくために、まず商工会議所、行政機関、工業高校さらには地域の工業の中核となっている工業団地とが連携し、ものづくりの技術や経営を学ぶ場を設置。高レベルの技術や経営のノウハウを習得すると同時に、社会人としての人間性の教育を併せて行い、ものづくりのスペシャリスト育成を目指す。育成後は地元企業や工業団地が受け皿となり、定職もしくは地元で起業し、未熟であれば、再研修できる仕組みを構築することによって、ものづくり技術の継承と人材育成、ひいては横須賀市全体の工業イメージのさらなる向上が図られるものと考える。
- 具体的には
- 地域テクニカルセンター整備構想の検討
- 大手立地企業との地域工業人材育成協議会の設置
- 技術研修に、工業団地の技術者やOB技術者を講師として活用
- 企業のOB人材を活用し、インターンシップとして実際に地元企業から受注を受ける等、即戦力として経営ノウハウを習得すると共に、経営感覚を教授
- 空き工場等を有効活用した起業家支援
以上をプロジェクト展開していくにあたり、予算措置等の検討を要望するものであります。
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