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個別要望 小田原箱根商工会議所

項    目 説    明
1.小田原駅周辺整備への総合支援について
小田原駅周辺整備については、県による富士箱根伊豆広域交流拠点として位置付けられ、県支援の下、小田原市では平成15年12月20日に小田原駅東西自由連絡通路「アークロード」が全面開通し、平成17年6月25日には小田原駅東口に駅ビル「小田原ラスカ」が完成し、平成18年3月には東口駅前広場整備工事が終了するなど、駅周辺の活性化と観光拠点としての機能がますます期待されております。
これら小田原駅を中心とした整備事業が完成するにあたり、駅周辺商店街地域では、これをチャンスととらえ、小田原駅ビル・駅周辺商店街・大型店舗の方々と小田原箱根商工会議所が行うまちづくり機関、いわゆる小田原TMOとの連携を強め、集客のみならず、回遊性を高める事業を進めております。
しかしながら、商業環境の変化により、平成19年6月末日をもって地下街施設の営業を閉めざるを得ない状況となりました。
こういった状況下、「まちづくり三法」の見直しにより、中心市街地の核として小田原駅周辺の重要性はますます強くなってくるものと思われます。
つきましては、平成20年度も引き続き駅周辺の行政・民間が行う様々な事業への手厚い支援をお願いすると共に、各商店街への回遊性の向上を図る施策への支援を要望いたします。
また、小田原駅を起点とした静岡・山梨両県との交流をより図るための道路整備、駐車場整備など県を越えて連携を深めていただきますよう要望いたします。
2.線引き見なおしについて
都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域に区分する「線引き」は、市街化区域の量的な拡大を計画的に制御し、無秩序な市街化の防止と計画的な市街化形成、公共投資の効率化を図るためにこれまで、昭和45年から5回の線引きの見直しがされ、平成20年度から第6回線引き見直しの法定手続きが行われます。
線引きを検討する上で、社会経済状況の変化を十分考慮され、人口減少・少子高齢化への対応、各地区の中心市街地・産業の空洞化、ライフスタイルの多様化など県土の均衡ある発展を担う役割と市町村の実情・取組みに対応が求められます。
以上のことから、第6回線引き見直しは、地域の意見を十分反映された柔軟なものとなるよう要望いたします。
3.小田原城整備支援について
小田原市は緑豊かな城下町の風情を残し、気候は温暖で、また、南北を流れる酒匂川は水量豊かで自然環境にも恵まれ、小田原駅は五つの鉄道が結束し、富士箱根伊豆国立公園の東の玄関として位置付けられております。
そのような中、西湘地域一市三町で組織している西さがみ連邦共和国では、平成16年度国土交通省の「観光交流空間づくりモデル事業(平成17年11月に「観光地域づくり実践プラン」に移行)」として、観光客に訪れるたびに感動を与えられる戦略を進めているところでございます。
また、小田原では小田原城を核とする城址公園が観光のシンボルであり、地域住民・商工業者・行政をあげて菖蒲・アジサイなど「花の小田原城事業」を進めております。また、桜の時期にはマスコミに取り上げられるほどの名所としても親しまれております。
つきましては、官民一体となった「おもてなし」ができますよう、ソフト・ハード面でのさまざまな場面において、県の支援を要望いたします。
4.観光施策への重点支援について
西湘地域は、県としても富士箱根伊豆交流圏の中核に位置付けていただき、幅広い分野での連携強化の仕組みづくりをしていただいております。
国では、観光立国に向けビジット・ジャパン・キャンペーンなど、外国人旅行者の訪日を促進する官民で取組むグローバル的な戦略が進められており、小田原市をはじめとした西湘地区一市三町の官民一体の組織「西さがみ連邦共和国観光交流推進協議会」では、国の施策に連動し観光地域づくり実践プランに取組んでおります。
また、この地域では、行政、観光関係団体・機関、NPO法人などさまざまな組織が一体となり、西湘地域の持っている魅力ある地域づくりと観光交流の拡大を推進しているところです。
西湘地域は、自然や歴史・文化に恵まれた観光地であると共に交通の要衝として発展してまいりましたが、当地域の観光がお客様の意識や旅行形態、又、景気の波にも左右されない強靭な産業として育てるためにも新たな投資や仕組み、知恵が必要になっております。
神奈川県総合計画において、「かながわツーリズム」や「活力ある都市型地域産業の振興」を掲げ、西湘地域の活性化のため、豊かな自然、歴史的遺産、地場産業等の地域資源を活用し、首都圏との至近性を活かしながら、事業を推進することを位置付けていただいておりますので、さらに観光施策における西湘地域への重点的ご支援を要望いたします。
5.都市計画道路の早期完成等について
現在、小田原市周辺において道路整備事業が進められておりますが、その内、都市計画道路穴部国府津線(小田原環状道路)などいくつかの路線は、平成20年度に全区間の完成が見込まれております。
計画されている道路が完成し、ネットワークとして機能すると、小田原市内を中心にした交通混雑が緩和し、箱根・伊豆へ向う観光客や地元住民の利便性が向上するとともに産業経済が活性化することが予想されております。
つきましては、各道路の積極的な事業推進による早期完成を要望いたします。
6.西湘バイパスの再延伸について
神奈川県西部地域と静岡県東部地域を結んでいる国道135号線は、沿線住民の生活道路としての役割はもとより、県西地域の活性化にとって、物流・観光・広域交流などの点から必要不可欠な路線となっております。また、地震や噴火などの災害時には、緊急輸送路や避難路として、重要な役割を担うものでもあります。
神奈川県におかれましては、当該路線の重要性を深く認識され、西湘バイパスを石橋インターまで延伸され、さらには、国道135号線についても、小田原市片浦地区において改良に取り組まれておられるところでございますが、求められている役割を勘案すると規格の高い道路であることが必要でありますので、西湘バイパスの再延伸について、早期に事業化されますよう要望いたします。
7.箱根観光宣伝事業に対する対策強化について
箱根町は優れた自然や温泉、歴史的文化遺産などを背景に、これまで観光地、リゾート地として多くの人々に親しまれてきました。いうまでもなく、箱根町は観光を基幹産業とする観光立町であり、これからも「観光産業の振興なくして町の進展はあり得ない」と言っても過言ではありません。
その様な中、国内外の観光客の更なる誘客拡大を図るためには、近隣諸国で開催される旅行博などに参画すると共に、現地メディアやエージェントを招聘しての箱根を含んだツアー企画を促すなど積極的な取組みと併せて、広告やパンフレットの強化は無論のこと、インターネットやマスメディア利用によるより実効果の高いPRが不可欠と思われますので、各方面で実施している宣伝事業に対し、費用負担の継続を含めて対策の強化を要望いたします。
8.国道1号線沿いの観光客トイレの設置について
箱根町内を通る国道1号線は、観光客の主要道路であり年間を通じての車の往来は激しく、週末や行楽シーズンには各所で渋滞が発生しております。
そのために、車で箱根を訪れる観光客はトイレの使用について大変苦慮しているのが現状です。
神奈川県におかれましては、小涌谷や箱根峠においてトイレや観光案内所等を整備していただき、多くの観光客の要望に応えていただいておるところでございます。
しかしながら、より渋滞の激しい地区である塔ノ沢においては、要望の声が大きいにもかかわらず、依然として仮設トイレであり、箱根のホスピタリティーの姿勢が表せているとは言えません。
つきましては、観光客の増加に繋がるような、駐車スペースの整った常設のトイレとして新設していただきますよう、箱根町とも連携した早期の対応を要望いたします。

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