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個別要望 小田原箱根商工会議所

項    目 説    明
1.線引き見直しについて
都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域に区分する「線引き」は、市街化区域の量的な拡大を計画的に制御し、無秩序な市街化の防止と計画的な市街化形成、公共投資の効率化を図るために、これまで、昭和45年から5回の線引きの見直しがされ、平成20年度から第6回線引き見直しの法定手続きが行われます。
線引きを検討する上で、社会経済状況の変化を十分考慮され、人口減少・少子高齢化への対応、各地区の中心市街地・産業の空洞化、ライフスタイルの多様化など県土の均衡ある発展を担う役割と市町村の実情・取組みに対応が求められます。
以上のことから、第6回線引き見直しは、地域の意見を十分反映された柔軟なものとなるよう要望いたします。
2.小田原城整備支援について
小田原は海・川・山と恵まれた自然立地と温暖な気候を背景に、後北條氏以来小田原城を中心に商業・文化が繁栄してきました。現在も鉄道5路線が小田原駅に結節し、富士箱根伊豆国立公園の玄関口、観光交流拠点都市としての機能を担っております。
その機能を充分に発揮するよう、西湘地域一市三町で組織している西さがみ連邦共和国では、平成16年度国土交通省「観光交流空間づくりモデル事業」(平成17年11月に「観光地域づくり実践プラン」に移行)に認定され、西さがみの特性を生かし、何度も観光客が訪れていただける戦略を進めているところです。
小田原市では「史跡小田原城跡整備事業」の一環として「馬出門復元整備事業」や「八幡山古郭東曲輪」などの整備が進んでおり、往時の姿を偲ぶことができつつあります。また、城址整備と併せて平成13年度より、城址を訪れる観光客を四季折々の花でお迎えしようとのことから「花の小田原城事業」が進められており、地域住民・商工業者・行政をあげて菖蒲や紫陽花、つつじ、紅葉などを植栽し、4月の桜以外にも年間を通して観光客に喜ばれる花の名所になりつつあります。
つきましては、官民一体となった「おもてなし」ができますよう、ソフト・ハード面でのさまざまな場面において、県の支援を要望いたします。
3.観光施策への重点支援について
県は「山梨・静岡・神奈川三県共同観光客誘致推進事業」に取り組んでおりますが、西湘地域としてはその推進において地理的にも観光資源的にも重要な地域であると考えております。
この地域では、小田原市をはじめとした西湘地区一市三町の官民一体の「西さがみ連邦共和国観光交流推進協議会」を組織し、国の施策に連動し観光地域づくり実践プランに取組んでおります。
また、西さがみ教育旅行誘致推進協議会に代表されるように、県、市、町、観光関係団体・機関、NPO法人などさまざまな組織が一体となり、西湘地域の持っている魅力ある地域づくりと観光交流の拡大を推進しているところでもあります。
さらに当所は、今年度、日商より地域資源∞全国展開プロジェクトを受託し「小田原産業観光ブランド構築事業」に取り組み地場産業と観光産業等が一体となった地域活性化にも力を入れております。
西湘地域は、自然や歴史・文化に恵まれた観光地であると共に交通の要衝として発展してまいりましたが、当地域の観光がお客様の意識や旅行形態、又、景気の波にも左右されない強靭な産業として成長していくためにも新たな投資や仕組み、知恵が必要になっております。
県におかれては、「観光立県かながわ」実現にむけて「観光室」設置、「観光振興条例(仮称)」制定を視野に入れた調査など具体策を講じている所であると伺っております。観光を起爆剤として豊かな自然、歴史的遺産、地場産業等が活用され地域の活性化につながりますよう観光施策における西湘地域への重点的ご支援を要望いたします。
4.都市計画道路の早期完成等について
現在、小田原市周辺において道路整備事業が継続的に進められておりますが、その内、都市計画道路穴部国府津線(小田原環状道路)は、平成20年度に成田地区から蓮正寺地区まで一部供用開始が見込まれており、その他の整備が進められている路線についても、それぞれに完成に向け成果を上げていると伺っております。
このようにして計画されている道路が完成し、ネットワークとして機能すると、小田原市内を中心とした交通の混雑が緩和し、箱根・伊豆へ向かう観光客や地元住民の利便性が特段に向上すると共に地元産業経済活動の活性化が期待できます。
つきましては、地元住民の意見と環境保全に注視しながら、各道路の計画的な事業推進による早期完成を要望いたします。
5.西湘バイパスの延伸について
国道135号は、神奈川県西部地域と静岡県東部地域を結んでいる広域幹線道路であり、圏域住民の生活や物流・観光・広域交流を支える重要な路線であります。
しかしながら、観光シーズンには慢性的に交通渋滞が発生するだけでなく、災害時に求められる緊急輸送路や避難路として耐えうる十分な機能を持っている路線とはなっておりません。
県におかれましても、当該路線の重要性を認識され、根府川合流部の改良事業に取り組まれるとともに、「神奈川力構想・実施計画」などにおいて西湘バイパス延伸計画の促進を位置づけ、平成20年度予算では、計画に係る調査費を計上したと伺っております。
つきましては、西湘バイパスの延伸について早期に事業化されますよう要望いたします。
6.箱根観光宣伝事業に対する対策強化について
箱根町は優れた自然や温泉、歴史的文化遺産などを背景に、これまで観光地、リゾート地として多くの人々に親しまれてきました。いうまでもなく、箱根町は観光を基幹産業とする観光立町であり、これからも「観光産業の振興なくして町の進展はあり得ない」と言っても過言ではありません。
その様な中、国内外の観光客の更なる誘客拡大を図るためには、近隣諸国で開催される旅行博などに参画すると共に、現地メディアやエージェントを招聘しての箱根を含んだツアー企画を促すなど積極的な取組みと併せて、広告やパンフレットの強化は無論のこと、インターネットやマスメディア利用によるより実効果の高いPRが不可欠と思われますので、各方面で実施している宣伝事業に対し、費用負担の継続を含めて対策の強化を要望いたします。
また、箱根地域では、県におかれても箱根スマイル2000万人プロジェクト事業に代表されるように、国内外からの誘客に関し様々な支援事業に取り組んでいただいております。また、近年地域の諸団体や事業者による誘客事業も活発ですので、民間が実施する誘客事業に関して幅広く活用可能な補助制度の新設を要望いたします。
7.国道1号沿いの観光客トイレの設置について
箱根町内を通る国道1号は、観光客の主要道路であり年間を通じての車の往来は激しく、週末や行楽シーズンには各所で渋滞が発生しております。
そのために、車で箱根を訪れる観光客はトイレの使用について大変苦慮しているのが現状です。
県におかれましては、小涌谷や箱根峠においてトイレや観光案内所等を整備していただき、多くの観光客の要望に応えていただいておるところであります。
しかしながら、特に芦ノ湖方面からの渋滞が激しい塔ノ沢地区においては、要望の声が大きいにもかかわらず、依然として仮設トイレであり、箱根のホスピタリティーの姿勢が表せているとは言えません。
つきましては、観光客の増加に繋がるような、駐車スペースの整った常設のトイレとして新設していただきますよう、箱根町とも連携した早期の対応を要望いたします。
8.地場産業会館建設支援について
小田原は、自然環境や歴史・文化の蓄積、多彩な地場産業など豊富な地域資源に恵まれています。
日本全国を見渡しても類を見ないほどの可能性が凝縮した地域です。それらを活かせば、地域経済は十分に活力を取り戻すことが可能と思われます。
しかしながら、製品デザイン、販路等地場産業製品に対する厳しい環境は依然と続き、売上も減少傾向となっている企業が多い業界であり、また、事業者の高齢化とともに事業承継する後継者の不足に苦慮している現実に直面しています。
昨年度、県のご支援により、小田原中心市街地にアンテナショップ「WAZAYA(わざや)」をオープンすることが出来たことは、小田原地場産業業界で話題となり、地場産業業界の大きな励みとなった取組となっています。つきましては、更なる活力ある地場産業育成のために小田原地域において、地場産業を実演、体験ができ、歴史、文化的背景などを紹介できる展示販売施設を備えた会館建設に対するご支援を要望いたします。

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